積み木遊びの知育効果は?どんなねらいを持って何歳から始めるべき?

積み木 知育効果

積み木遊びは知育効果が高く、小さい頃から遊べることから人気の知育玩具の1つです。

この記事では、

  • 積み木遊びの知育効果は?
  • 何歳から始めるのが良い?
  • 年齢別の遊び方は?

を紹介します。

子供が積み木で遊ばなくて困っている方も、ぜひ参考にしてくださいね。

関連ブロックの知育効果は高い!年齢別の遊び方やねらいを紹介

目次

積み木の知育効果や狙いは?

1839年に世界初の幼稚園を作ったフレーベルによって、子供の知育に使われるようになったといわれている積み木。

積み木は高い知育効果があり、子供の遊びとしても最適なため、これほど長い間、ほとんど形を変えずに愛され続けているのでしょう。

積み木の持つ知育効果は以下の6点です。

  • 五感を刺激できる
  • 手先が器用になる
  • 集中力が高まる
  • 想像力が高まる
  • 空間認識能力が高まる
  • 社会性が高まる

五感を刺激できる

積み木はまだ組み立てたりして遊べないうちからでも、五感を刺激できるおもちゃです。

まだ生まれたての赤ちゃんでも、カラフルな積み木なら目で追って視覚から刺激を受けられるでしょう。

積み木同士を打ち合わせると、カンカン・コツコツなどといった音や振動を感じられ、素材の違いなどさまざまなことに自然と気付くでしょう。

積み木の重みや触覚、すべてで子供の五感を刺激できます。

積み木には多種多様な素材や質感のものがあるので、子供に与えたいものを多くの種類から選べるのも知育玩具として最適なポイントですね。

手先が器用になる

積み木遊びを続けることで、手先が器用になるでしょう。

手先の巧緻性(こうちせい)を高める、ともいいます。
「巧緻」とは、手先や指先を上手に使い、細かい動きをすることです。

人間の発達は、体の胴体などの中心部分から手先などの末端に進んでいくといわれています。

まだ細かい動きができない0歳のうちは積み木を持ち上げ、手先が器用になってきたら積み木を打ち鳴らす、並べる、積む、組み立てる…など、積み木を使えば、子供がどんな発達段階でも楽しめます。

積み木は、子供のそのときの発達段階に応じて自然と手指を使う訓練ができるため、手先の器用さを高めるのにピッタリですね。

なお、日本発達心理学会が発行したジャーナル内の論文では、手指の巧緻性が高い幼児は計算能力も高く、指先の器用さが計算能力と深く関わっていると発表されています。

集中力が高まる

積み木は集中力を高めるのにも最適な知育玩具です。

子供の発達に応じた最高の作品を積み木で作るためには、集中力は欠かせません。

ただ積み木を積み上げるだけでも、集中して指先を動かさなければ崩れてしまいますよね。

どんどん高く積もう、もっと複雑な形にしよう、という思いを形にするために、自然と集中力が高まるでしょう。

想像力が高まる

積み木はシンプルな形と色だからこそ、子供のイメージに制限がかからず、想像力を高められます。

子供の想像力は大人よりも豊かなので、可能性をどんどん広げてあげましょう。

子供の想像力のなかでは、ただの四角い積み木が大好きな食べ物や、かっこいい動物、便利な道具など、自在に変化します。

小さなうちは1つの積み木に対してイメージを膨らませるだけだったのが、大きくなるにつれて、イメージした世界を積み木で作り上げたり、積み木を他のものと組み合わせてさらにイメージを広げたりするなど、想像力をさらに発展させる道具にもなりますよ。

空間認識能力が高まる

積み木遊びでは、積み木を組み合わせて立体作品を作ることなどから、空間認識能力の高まりが期待できます。

空間認識能力とは、ものの位置や方向、高さ、奥行き、間隔などを素早く正確に把握できる能力のことです。

空間認識能力が高い子供は物の位置を正確に判断できるため、転びにくく、道具を使うことが上手で、物の構造を理解しやすいなどのメリットがあります。

空間認識能力が高ければ、立体図などの図形の問題を解くのにも有利ですね。

美術家教育学会が発行するジャーナルに掲載された論文によると、積み木を積んだり、崩したり、打ち合わせたり、並べたりするなかで、間隔や幅、重さやバランスを体感し、「平面」と「立体」の概念を獲得できるといわれています。

社会性が高まる

積み木は子供一人で遊ぶだけでなく、複数人や大人数でも遊べるという優れたおもちゃです。

親子で「どうぞ」「ありがとう」と積み木を受け渡しをすることから始まり、お友達みんなで大作を作り上げることもできます。

子供の積み木遊びの観察結果による論文では、観察対象のなかでもっとも問題解決能力が高いと判断された子供は、友達と一緒に自主的に積み木遊びをしていた子供でした。

この結果だけで一概に断定することはできませんが、積み木によって育まれたさまざまな能力と、積み木をきっかけとしたコミュニケーション力によって、複合的な問題解決能力も高められたと考えられます。

積み木は何歳から始める?

積み木は、0歳の早いうちから積み木デビューをするのがおすすめです

前述のとおり、積み木には大きな知育効果が期待できるので、できるだけ早く遊び始めると安心でしょう。

知育玩具にはさまざまな種類がありますが、長い間遊べるのは結局積み木!と考える方も多いです。

出産祝いやファーストトイとして、積み木をプレゼントするのも良いですね。

なかにはパーツの小さな積み木もあるため、子供が小さいうちは誤飲の心配がない、大きめのパーツのものを選びましょう。
大きさの目安として、トイレットペーパーの芯に入らないくらいの大きさ(4~5cm以上)の物であれば安心です。

積み木の遊び方を年齢別に紹介

積み木はシンプルなおもちゃだからこそ、さまざまな遊び方ができるのが魅力です。

ここでは、積み木の遊び方を年齢別にご紹介します。

  • 0歳の遊び方
  • 1歳の遊び方
  • 2歳~3歳の遊び方
  • 4歳~6歳の遊び方

0歳の遊び方

生まれたばかりの0歳でも、積み木で遊ぶことはできます。

まだ物をつかめないぐらいの早い時期であれば、色のハッキリしたカラフルな積み木を大人が持って、目の前で動かしてあげましょう。

とくに赤色や黒色は0歳でも認識しやすい色なので、生まれて数か月の赤ちゃんでも目線でしっかり追いかけやすいですよ。

いつもと違う音にも反応するので、大人が積み木同士を打ち鳴らすなどして、いろんな音を聞かせてあげるのも良いですね。

なかには振ると音がでる積み木もありますよ。

ものをつかめるようになったら、持ちやすい積み木を持たせてあげると良いでしょう。

なんでも口に入れる赤ちゃんがなめても安心な材質・形状のものを選ぶのがポイントです。

1歳の遊び方

1歳になると、積み木を崩すことを楽しむようになります。

まだ自分で積み木を積むのは難しいので、大人が代わりに積み上げて、子供に壊してもらうと大喜びしますよ。

大人が少し気合を入れて、複雑な形を積み上げたりして一緒に遊ぶのがおすすめです。

また、積み木を並べて遊ぶのが好きな子供も多くいます。

きれいに一列に並べたり、同じ形や色で並べたりなど、子供が自分で規則性を見つけて集中して並べているときは、大人は集中を邪魔しないように見守りましょう。

できあがったら子供をたくさん褒めて、一緒に盛り上がると良いですね。

1歳半検診では、積み木を2~3個を積めるか、積み木同士を打ち鳴らせるかをチェックする自治体もあります。
積み木によって、手先の器用さが発達しているか、指示を理解できるかなどを確認されます。

ただし、1歳半の時点では、検診という特殊な場で積み木をできない子供も多いので、できなくても過度に心配する必要はありません。

2~3歳の遊び方

子供が2~3歳になると、積み木の遊び方もレベルアップして、自分で積み木を積み上げて遊べるようになってきます。

2歳ごろから少しずつ大人との深いやり取りが楽しめるようになるため、積み木をおままごとに使うのもおすすめです。

想像力の豊かな子供は、シンプルな積み木を色んな料理や道具にイメージしながら遊べます。

できれば大人も子供の世界に一緒に入り込んで遊ぶと、より子供は喜びますよ。

3歳児検診では積み木(4~8個)を高く積めるかをチェック項目に入れている自治体も多いです。
手先の器用さ、指示が理解できるかなどが確認されます。
積み木はさまざまな能力が必要とされるため、発達段階のチェックにも適しているのですね。

4歳~6歳の遊び方

4歳~6歳になると、友達などの他の人と協力してひとつの作品を作り上げることができるようになります。

数の少ない積み木だと物足りないと感じることが一般的なため、赤ちゃんのころから同じ積み木を使っている場合は買い足すか、より高年齢が使うのに向いている積み木に買い直すのもおすすめです。

スゴイ作品を作ろう!と目標を持って取り組んだり、積み木で作ったものを使って他の遊びに発展させたりと、積み木をさらに深く楽しめるようになるでしょう。

4歳以上の子供なら、大人でもびっくりするような素晴らしい作品を作ることもありますよ。

積み木遊びの知育効果は?どんなねらいを持って何歳から始める│まとめ

積み木遊びの知育効果として、手先が器用になることや、集中力、想像力、空間認識能力など、さまざまな力が身に付きます。

積み木は0歳から始められて、6歳を超えても、どんな発達段階でも夢中で取り組みやすく、高い効果が証明されている知育玩具です。

積み木を使ってさまざまな遊び方を試してみて、子供の能力と可能性をどんどん高めていきましょう。

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